敏感肌や乾燥肌対策には、フェイススチーマーが最適です。
スチーマーには、肌の保湿をはじめさまざまな美容効果が期待できます。
それらの効果を最大限に享受するためにも、適切な使い方をすることが重要です。
この記事では、スチーマーの効果や正しい使い方を詳しく解説します。
敏感肌や乾燥肌でお悩みの方に、ぜひ読んでいただきたい内容です。
フェイススチーマーとは
「フェイススチーマー」とは、顔やデコルテにスチーム(蒸気)をあててケアをする美顔器の一種です。 スチーマーを使うことで、スキンケアに適した40℃近くまで肌温度を上げたり、毛穴を開かせたり、肌を柔らかくしたりすることができます。
肌に直接接触させずに使用することから、美顔器の中でも刺激が少なく、初心者でも使いやすいのが特徴です。 温かいスチームを浴びることで、保湿や毛穴ケアなどさまざまな効果が期待できます。
敏感肌は、肌のバリア機能が低下して外部刺激に過敏になっている状態です。
皮脂が少ないため、水分が蒸発して乾燥しやすくなっています。
スチーマーを適切な方法で使用して肌を保湿すれば、バリア機能を高めて健康肌を取り戻せる可能性があります。
ただし、後述するように、敏感肌の方の場合は使用にあたって注意点もあります。
フェイススチーマーの効果
フェイススチーマーを使用することで、美容にうれしいさまざまな効果が期待できます。 例えば、「保湿」・「クレンジング」・「血行促進」・「リラックス」などです。
ここでは、そのようなスチーマーの5つの効果について詳しく紹介します。
肌への潤いをチャージする
スチーマーには、肌への潤いをチャージする効果が期待できます。 細かいスチームを浴びることで、乾燥した角質層が水分で潤い、透明感のある肌を目指せます。
さまざまな肌トラブルや肌悩みの原因となる乾燥を防ぐことで、さまざまな美肌ケアに役立つのです。 なお、スチーマーの使用直後は肌が潤っている実感がありますが、そのまま保湿ケアをしないで放置すると、水分が蒸発して乾燥してしまいます。
使用後には、必ず化粧水や美容液、乳液、クリームなどで潤いを閉じ込めてください。
汚れを落としやすくする
毛穴に入り込んだ皮脂や古い角質、メイクなどの汚れは、通常の洗顔だけでは落としにくいです。 クレンジング前に肌にたっぷりの温かいスチームを浴びると、毛穴が開くことで汚れが浮き上がって落としやすくなり、「ディープクレンジング」できます。
また、肌を強くこすらずに済むので、摩擦による肌ダメージを軽減できることもメリットです。 毛穴の汚れはザラつきやくすみの原因なので、スチーマーを使ってしっかり汚れを落とすことで肌を健やかに保てます。
肌の温度を上昇させる
スチームを浴びることで肌が温められ、血管が拡張して血行が促進される効果も見込めます。血行が良くなることで、血色が良くなり肌が明るい印象になります。
また、血行が良くなることで肌細胞に栄養が行き渡りやすくなり、肌の新陳代謝(ターンオーバー)が活発になることもメリットです。ターンオーバーのサイクルが乱れると、シミやくすみの原因になり、透明感も失われます。
ターンオーバーが整うことで、乾燥肌の改善や肌のごわつきの解消などの効果も期待できます。
スキンケアの浸透が高まる
スチームをあてた直後の肌は、毛穴が開いてきれいになり、乾燥した角質層も水分で潤っている状態です。また、血管が拡張して血行も良くなり、肌が柔らかい状態となっています。
その状態でスキンケアをすることで、化粧水や美容液などの基礎化粧品に含まれる美容成分が、角質層に浸透しやすくなります。 また、フェイスマスクやパックをしたままスチームを浴びると、それらに含まれる美容成分が肌に浸透しやすくなるのでおすすめです。
リラックスできる
温かいスチームで包み込まれると、心地よくリラックスした気分になります。仕事や家事で忙しく過ごした一日の終わりにスチーマーを使えば、ゆっくりくつろぎながら肌ケアができます。
また、リラックスすることで、副交感神経の働きが優位になり、睡眠の質も良くなるため、肌の調子が整うこともメリットです。 近年は、アロマ機能が搭載されたスチーマーも人気です。
温かいスチームを浴びてスキンケアをしながら、香りで癒される効果も期待できます。
フェイススチーマーの正しい使い方は?
ここまでで、フェイススチーマーにはさまざまな効果があることを説明しました。
スチーマーは、不適切な使い方をすると、十分な効果が得られないばかりか、事故や故障、ケガ、肌トラブルの原因となります。
ここでは、特に注意すべき使い方のポイントを7つ紹介します。
スチーマー使用後は必ず化粧水や乳液で保湿する
1つ目のポイントは、「使用後は必ず保湿する」ことです。
スチーマーを使った後は、保湿ケアを忘れてはいけません。
スチーマー使用直後は、角質層が保湿されているため、肌が潤っているように感じます。 しかし、スチームを浴びた後の肌は毛穴が開いており、水分が蒸発して乾燥しやすい状態になっています。
そのため、使用後は速やかに保湿ケアを行うことが重要です。
「化粧水」→「美容液」→「乳液またはクリーム」の順で使用して、肌を整えて潤いを閉じ込めてください。
スチーマーを清潔に保つ
2つ目のポイントは、「スチーマーを清潔に保つ」ことです。
スチーマーは水を使用するので、基本的に使用するごとにお手入れをしてください。
使用後にそのまま放置すると、本体内部に繁殖したカビや雑菌を含むスチームを浴びて、肌トラブルを引き起こす可能性があります。 給水タンクを取り外せるタイプが、掃除しやすいためおすすめです。
スチーマーを使った後は、タンクに残った水を捨て、水洗いをしてからよく乾燥させます。 基本的に商品ごとにお手入れ方法は異なるため、取扱説明書をチェックしましょう。
スチーマーと顔との距離を適切に保つ
3つ目のポイントは、「スチーマーと顔との距離を適切に保つ」ことです。
噴射口に近いスチームは非常に高温です。
至近距離で顔にあてるとやけどの危険があり、高温のスチームを浴びることで、かえって肌が乾燥することもあります。噴射口から20cm以上離れ、スチームが顔全体にあたるようにしましょう。
一般的に、スキンケアをする際の肌温度は、40℃前後が適しているとされています。そのため、ほとんどのスチーマーでは、適切な距離で使用すれば肌温度が40℃前後になるように設計されています。
長時間の使用を避ける
4つ目のポイントは、「長時間の使用は避ける」ことです。
スチーマーの1回あたりの使用時間は、10~15分程度が目安です。
購入したスチーマーの取扱説明書で、推奨時間を確認してください。 スチーマーは、使用時間が長いほど効果が高くなるわけではありません。
長時間の使用で角質層がふやけたり、開いた毛穴から水分が蒸発して乾燥したりする場合もあります。 肌に負担をかけないよう、推奨時間を守って使用することが大切です。
最初のうちは数分程度から試して、少しずつ延ばしていくのもよいでしょう。
使用頻度に気を付ける
5つ目のポイントは、「使用頻度に気を付ける」ことです。
スチーマーを1日に何度も使用すると、肌に負担をかけて肌トラブルの原因になります。
使用頻度としては、最初のうちは肌の様子を見ながら、「週2~3回程度」が目安です。肌が慣れてきたら徐々に頻度を上げ、「1日1回を限度」とします。
基本的に毎日使用しても問題はなく、実際に効果を感じている人も多いです。しかし、週に数回の方が効果を感じやすい人もいます。
使用感には個人差があり、肌質や使用目的によっても適切な使用頻度は異なるため、肌の状態を見ながら調整してください。
効果的なタイミングでスチーマーを使用する
6つ目のポイントは、「効果的なタイミングで使用する」ことです。 最適な使用タイミングは以下のとおりです。
① 朝、メイク前に スチーマーで肌にうるおいを与えてからメイクをすると、肌が整いメイクのノリが良くなります。
② 夜、クレンジングをしながら スチーマーを使って毛穴を開かせることで、ディープクレンジングができます。 スチームを浴びながら、クレンジング剤を顔全体になじませて円を描くようにマッサージします。
③ お風呂上がりに 肌の温度が下がるときに、水分が奪われて乾燥しやすくなります。なるべく時間をおかずに、スチーマーで保湿ケアするのがおすすめです。
肌にトラブルがある場合は使用を控える
7つ目のポイントは、「肌トラブルがある場合は使用しない」ことです。
例えば、以下のような人は使用しないでください。症状を悪化させてしまうことがあります。
また、使用中に肌に異常を感じたらすぐに使用を中止し、皮膚科を受診してください。
① 皮膚アレルギーや皮膚病、アトピー性皮膚炎の人
② 温度の感覚が自覚できない人(やけどのリスク)
③ 妊娠中の人(ホルモンバランスの乱れにより肌トラブルのリスク)
④ 肌に傷や湿疹、にきび、はれものなどがある人
「敏感肌」の人は、肌のバリア機能が低下して外部からの刺激に過敏な状態です。
皮脂が少なく乾燥しやすいため、適切な方法で保湿することが重要です。
ただし、敏感肌の人がスチーマーを使用すると、熱やスチームが刺激となり、赤みやかゆみを引き起こすことがあります。医師と相談しながら使用してください。
まとめ
今回は、フェイススチーマーの効果と正しい使い方を紹介しました。
・顔にスチームをあててケアをする美顔器の一種。
・期待できる効果は、「保湿」・「クレンジング」・「血行促進」・「美容成分浸透」・「リラックス」。
・注意点は、「使用後は保湿」・「スチーマーを清潔に保つ」・「スチーマーとの距離に注意」・「長時間・高頻度の使用を避ける」・「効果的なタイミングで使用」・「肌トラブル時には使用しない」。
スチーマーは肌の乾燥で悩んでいる方におすすめですが、敏感肌の方は使用にあたって注意が必要です。スチーマーを効果的に使用して、健やかで美しい肌を目指しましょう。