顔に蒸気をあてるフェイススチーマーとは？効果や選び方のポイントを解説

顔に蒸気をあてて使うフェイススチーマー。芸能人も愛用している方が多い人気の美容機器で、 美容に興味のある方なら一度は、普段のスキンケアに導入してみようと考えたことがあるのではないでしょうか。

しかし「イマイチどんな効果があるのかわからない」「種類が多すぎてどれを選べばいいかわからない」という方もいるのではないでしょうか。 この記事では、そんなあなたに向けて、フェイススチーマーの効果や選び方のポイントを解説します。

顔に蒸気をあてて使うフェイススチーマーの3つの効果

フェイススチーマーは、タンクに入れた水を加熱するなどして、温かいスチームを作り噴出する美容機器です。 フェイススチーマーには主に「うるおいの効果」「汚れを落とす効果」「リラックス効果」の3つの効果があります。

まずは、この3つの効果について詳しく解説していきます。

肌に潤いを与える

フェイススチーマーには温かいスチームを作って噴出し、顔にあてることで「肌にうるおい」を与えてくれます。 蒸気を顔にあてることで肌表面にうるおいが補給されることはもちろんですが、 肌がスチーマー温度で温まり、毛穴が開くことで肌の奥深くまでスチームが浸透するため、肌の角質層からもうるおいを与えてくれます。

乾燥肌の方が、フェイススチーマーや化粧水での保湿ケアを継続して使用したことで、「肌が水分を保つ機能」が使用時以外でも少しずつ改善されていった、 というデータもあります。

肌の汚れを落としやすくする

メイクをする方であれば、悩まれたことも多い「肌の汚れ」。 汚れが毛穴に詰まって、肌が荒れたり、くすみ肌になってしまったり、かといってゴシゴシとクレンジングや洗顔をすると肌にダメージを与えてしまう原因にも。

そんな肌の汚れ落としに困っている方にもフェイススチーマーはおすすめできます。 フェイススチーマーで温かい蒸気を肌に当てることで毛穴が開きます。

毛穴が開くと「毛穴の奥に詰まったメイク残りや皮脂が浮き出てくる」ため、 肌の汚れが落としやすくなります。また、肌の角質などもフェイススチーマーの温度で溶け出すため角質ケアにも効果が期待できます。

リラックス効果を期待できる

フェイススチーマーから出てくる温かいスチームを浴びるとポカポカと気持ちよく、それだけでもリラックス効果がありますが、 肌が温まり血行が促進され、顔や首周辺が温まることで緊張が緩和し筋肉がほぐれるため身体もスッキリとリラックスできます。また、身体がほぐれ温まることは自律神経が整う効果もあり精神的にもリラックス効果が期待できます。

また、フェイススチーマーによっては、アロマオイルなどを使用できるものもあり、アロマオイルをスチーマーに数滴たらすことで、 アロマを噴出してくれ、リラックスタイムに早変わりします。

フェイススチーマーの選び方のポイント

フェイススチーマーには、色々な種類があります。 スチーマーだけがついた単体機、スチーマー以外の機能も備えた複合機、 サイズもハンディサイズや卓上サイズのものから、エステやサロンで使用するような据え置きタイプなども。

種類が豊富なのは嬉しいことですが、その分どれを選べばよいか迷ってしまいますよね。 ここからは、フェイススチーマーの選び方のポイントについて解説していきます。

用途や目的が自分に合っているか

フェイススチーマーを選ぶ際のポイントの1つは「用途や目的が自分に合っているか」です。 ついつい、たくさんの機能がついているものを選び、高価なものを購入したが「案外使わない機能が多かった」という失敗談も少なくありません。

スチーマーだけがほしいのか、スチーマー以外の機能もほしいのか、どんな機能が必要でどんな機能は必要ないか、 しっかりとイメージして選ぶことで自分にとってコストパフォーマンスのよいフェイススチーマーを選ぶことができるでしょう。

携帯型・据え置き型か

フェイススチーマーはサイズ展開も豊富です。 手に持って使え携帯に便利な「ハンディサイズ」のスチーマー。

机などに置けるサイズで取り回しに便利な「卓上タイプ」のスチーマー。 サロンやエステで使用されるような、より本格的なケアができる、スタンドがついた「据え置きタイプ」などがあります。

サイズを気にせず購入すると、自分の使い時や環境に合わず使い勝手が悪くなってしまい、うまく活用できずに終わったということにも。 自分が使おうと考えているタイミングや住環境について考慮し、フェイススチーマーを選ぶのも大切なポイントとなります。

タンクの容量

フェイススチーマーは、水を入れて加熱するなどしスチームを作るため、タンクがついています。 ハンディサイズであればタンクの容量が少なく、卓上タイプや据え置きタイプであればタンクの容量が大きい傾向にあります。

タンクの容量が小さいと「軽量化されるため、持ち運びなどが用意である」というメリットと「容量が少ないため水をいれる頻度が増えたり、小さくて掃除がしづらい」、 というデメリットがあります。 反対にタンクの容量が大きいと「スチームの量や勢いが強くなるというメリット」と「タンクが大きい分場所をとってしまったり重くなってしまう」、 というデメリットがあります。

持ち運んだり、こまめに使いたい方であればタンクの容量が小さいもので、 一日の終わりなどに、しっかり時間をかけてたっぷりとスチーマーをしたいという方であればタンクの容量が大きいものを選ぶなど、 使用頻度や使うタイミングについてイメージしてフェイススチーマーを選ぶことも大切です。

使用できる水の種類

フェイススチーマーはタンクに水を入れて使用しますが、この「使用する水」についても確認しておかなければなりません。 フェイススチーマーで使用する水は「水道水・精製水や蒸留水」が主にあり、それぞれにメリットがあります。

• 「水道水OK」のスチーマーは、使用する時に水道から水を入れるだけで良いため「使い勝手が良い」というメリットがあります。 反対に、お手入れをしっかりしないと、水道に含まれる不純物や物質が白く塊になってしまうことなどがあります。
• 「精製水・蒸留水」を使うスチーマーは、不純物がほとんど含まれていないため、肌にあたるスチームも「清潔」になります。 肌に使うものであるため清潔であることは嬉しいことですが、その分、使用のために精製水などを購入しなければならず、費用や手間が増えてしまうことになります。

それぞれのメリットとデメリットを比べて、どちらが自分にとって良いかを考えて選びましょう。

予算

フェイススチーマーはここまで紹介した通り、色々な機能やサイズがあり種類がとても豊富です。 しかし、それ故にフェイススチーマーの価格帯もかなり幅広く、数千円のものから十数万円するものまであります。

ハンディサイズやスチーム単体機であれば「約6,000円〜約10,000円」でも購入でき、 卓上タイプや据え置きタイプの複合機であれば「2・3万円〜10万円程度」の価格帯が多いです。 ついつい、機能の多いものが欲しくなり高価なものを購入したが、使わない機能が意外と多かったということになりかねないため、 フェイススチーマーに使う予算を先に設定し、その価格帯から自分が欲しいサイズや機能に近いものを選ぶというのも賢明な選び方と言えるでしょう。

デザイン

フェイススチーマーは、普段のスキンケアに組み合わせて使う場合が多く使用頻度も高めな美容機器といえるでしょう。 そのため、使うたびに自分の気持ちもあがるデザインで選ぶのもありです。

白を基調としたデザインであれば、「清潔感や綺麗さ」があり、インテリアの邪魔にもなりません。 黒やグレーを基調としたデザインであれば「スタイリッシュでカッコいい印象」を与え、インテリアにも合わせやすいです。

茶色やベージュを基調としたデザインであれば「温かみがあり落ち着いた印象」があり、使用中も目に優しくリラックスして使用できるでしょう。 カラフルで、「自分の好きな色、可愛いと思うデザインのもの」を使うことで気持ちもあがり、ついつい使いたくなり使用を継続しやすくなるかもしれません。

プラスの機能や搭載モード

フェイススチーマーには以下のような機能やモードがついているものもあります。一台で多機能な効果を得たい方は機能やモードで選ぶのも1つの手段です。

「フェイススチーマーの機能やモードの一例」

• 化粧水ミスト：化粧水をミストにしてくれるため、肌の細かい隙間や奥深くまで化粧水が浸透しやすくなり効果を高めてくれます。
• ナノイオン：粒子がナノサイズで細かく浸透しやすく、水を凝縮しイオンを発生させることで保湿に加えて「殺菌」や「脱臭」効果も高めてくれます。
• アロマ対応：アロマ専用のパッドなどが付属しており、アロマオイルやエッセンシャルオイルを使うことができリラックス効果を高めてくれます。
• 温度調節機能：肌に最適な温度を保ってくれるため、低温やけどや温めすぎて肌が乾燥することを防いでくれます。
• 空焚き防止機能：タンクの水がなくなると自動で止まってくれる機能で、空焚きによる故障や事故を防いでくれます。
• チャイルドロック：操作ボタンなどをロックしてくれ、誤作動や事故防止してくれます。小さいお子様やペットがいる方でも安心して使用できます。

メンテナンスのしやすさ

フェイススチーマーは水を使用する美容機器です。水を使用するということはメンテナンスを怠ると残った水分に「細菌が繁殖」したり「カビが発生」する危険が出てきます。

タンクへ水を入れる注ぎ口が細すぎるものや、ノズルやパーツが多すぎるものなどは、メンテナンスの手間が増え掃除もしづらく、水滴などが残りやすくなります。細菌やカビの発生を抑えるには、「使用後の水分を残さない」「しっかりと乾燥させる」ことが大切になってきます。

フェイススチーマーは使用ごとにメンテナンスするのが一般的なため、メンテナンスのしやすさに重点を置いてフェイススチーマーを選ぶというのも、 継続して使用しやすくなるポイントといえます。

フェイススチーマーのおすすめの使い方

フェイススチーマーは、保湿や毛穴ケアなどの使い方に加えて、色々な使い方をすることができます。 一台で色々な効果やケアができるように使い方を学んでおくことで、よりフェイススチーマーを活用することができるようになります。

一台でお得に使いたいという方やもっとスキンケアにこだわりたいという方に向けて、フェイススチーマーのおすすめの使い方を紹介していきます。

スキンケア前に肌を柔らかくする

フェイススチーマーのおすすめの使い方1つ目は「スキンケア前に肌をやわらかくする」です。 スキンケア前にフェイススチーマーで「保湿」と「乾燥対策」をすることで肌を柔らかくすることで以下のような効果が期待できます。

「肌が柔らかくすると起きるメリット」

1. シワになりにくい
2. 化粧水などのスキンケア成分がなじみやすくなる
3. 肌トラブルの改善や美肌効果が期待できる
   
   また、フェイススチーマーやスキンケアの際に、軽いマッサージを取り入れることで疲労回復や美肌効果を高めたいという方にも フェイススチーマーを使って肌を柔らかくしておくことはおすすめできます。

メイク前に肌を引き締める

フェイススチーマーのオススの使い方、2つ目は「メイク前に肌を引き締める」です。 フェイススチーマーには、温かいスチームと冷たいスチームを切り替えて使うことができるスチーマーもあります。

冷たいスチームは、肌を冷やして引き締める効果があるため、 温かいスチームで「保湿と毛穴ケア」をし、肌にうるおいを与えてメイクのりを良くした後、 冷たいスチームで「肌を引き締めて」毛穴を閉じてメイクをすることでよりきめ細かい美肌に仕上げることができます。

クレンジング前に毛穴を開きやすくする

フェイススチーマーのオススの使い方、3つ目は「クレンジング前に毛穴を開きやすくする」です。 これは、ディープクレンジングとも呼ばれるクレンジング方法で、クレンジング前にフェイススチーマーを活用する方法です。

ディープクレンジングの方法は以下の通りです。

1. ３分ほど温かいスチームを浴びる
2. クレンジング剤をなじませる
3. メイクが浮いてきたらメイクオフを行う
   
   注意点として、メイクした状態で、温かいスチームを長時間あびると「開いた毛穴にメイクを押し込んでしまう」ことになるため、 クレンジング前にフェイススチーマーを使う場合は「3分ほどの軽いスチーム」にとどめ、クレンジング剤をなじませる時も、 ポイントでなじませて浮かせて落とすように、部分ごとに落としていきましょう。

まとめ

フェイススチーマーは、温かいスチームをあてることで「保湿ケア」「毛穴ケア」「リラックス効果」など、色々な効果が期待できる、 人気の高い美容機器です。温かいスチームで毛穴を開くことで、汚れや皮脂が浮き出て肌を綺麗にでき、保湿や美容成分の浸透力も上がります。

フェイススチーマーには「化粧水ミスト」「ナノイオン」「アロマ対応」などの種類があり「空焚き防止機能」や「温度調節機能」などのモードがついているものもあります。 サイズもハンディサイズから据え置きタイプまで様々で、その分価格帯も幅広くあります。

自分の用途や目的、用意できる予算を考えて、あなたにとってコストパフォーマンスの良いフェイススチーマーを選びましょう。 芸能人の愛用者も多いフェイススチーマーを活用し、あなたも憧れの美肌を手に入れてみませんか。