美顔スチームを使ったクレンジングで毛穴汚れをスッキリ落とせます。 美顔スチーマーには、それ以外にも、肌の保湿・血行促進・リラックスなど多くの美容効果が期待できます。
しかし、誤った使い方をすると、効果を十分に享受できないばかりか、肌にダメージを与えかねません。 この記事では、美顔スチーマーを使うメリットやクレンジング方法、注意点を解説します。
特に、クレンジング方法について詳しく紹介しているので、毛穴の黒ずみやザラつきで悩んでいる方におすすめの内容です。
美顔スチーマーを使うメリット
美顔スチーマーは、顔やデコルテにスチームをあててケアをする美顔器の一種です。 温かいスチームを肌に浴びることで、さまざまな美容効果が期待できます。
ここでは、美顔スチーマーを使うメリットを3つ紹介します。
毛穴の汚れをしっかり落とせる
毛穴に入り込んだメイクや古い角質、皮脂などの汚れは、通常の洗顔だけでは落としにくいです。 クレンジング前に肌にたっぷりの温かいスチームを浴びると、毛穴が開くことで汚れが浮き上がって落としやすくなり、ディープクレンジングできます。
また、肌を強くこすらずに済むので、摩擦による肌ダメージを軽減できることもメリットです。 毛穴の汚れは肌のザラつきやくすみの原因なので、しっかり汚れを落とすことで肌を健やかに保てます。
肌の柔軟性を高める
肌に温かいスチームを浴びると、古い角質が柔らかくなり剥がれやすくなるので、肌の新陳代謝(ターンオーバー)がスムーズに行われるようになります。 睡眠不足やストレス、偏った食生活などによるホルモンバランスの乱れは、ターンオーバーの乱れの原因です。
ターンオーバーのサイクルが乱れると、シミやくすみの原因になり、透明感も失われます。ターンオーバーが整うことで、肌のトーンが明るくなったりハリが増したりする効果が期待できるのです。
化粧水の浸透を促進
スチームをあてた直後の肌は、毛穴が開いてきれいになり、乾燥した角質層も水分でうるおっている状態です。また、血行も良くなり、肌が柔らかい状態となっています。
その状態でスキンケアをすることで、化粧水や美容液などの基礎化粧品に含まれる美容成分が、角質層に浸透しやすくなります。 また、フェイスマスクやパックをしたままスチームを浴びると、それらに含まれる美容成分が肌に浸透しやすくなるのでおすすめです。
美顔スチーマーを使ったクレンジング&洗顔方法
美顔スチーマーによる効果の一つが、毛穴の奥の汚れまでしっかり落とす「ディープクレンジング」ができることです。 ここでは、美顔スチーマーを使ったクレンジングの具体的な手順や方法を、詳しく解説します。1.メイクを落とす
まず、ディープクレンジングを行う前に、アイメイクやリップなどの比較的落としにくいポイントメイクを、ポイントメイクリムーバーで落としておきます。 ポイントメイクは、汗や涙などに強いウォータープルーフのアイテムが多く、以下の工程では落としきれない可能性があるからです。
無理に落とそうとして強くこすると肌にダメージがかかるため、ポイントメイクは先に落としておきましょう。
2.スチームを浴びる
美顔スチーマーを起動して、たっぷりの温かいスチームを顔全体にあてて毛穴を開き、メイク汚れをしっかり浮き上がらせます。このとき、顔を左右にゆっくり揺らしながら行うと、スチームを両頬からこめかみ付近までまんべんなくあてられるのでおすすめです。
スチームを浴びる時間は3分程度を目安にします。顔に手をあてて「肌が柔らかくなった」と感じたらクレンジング開始のサインです。
3.クレンジング
タオルやティッシュペーパーなどで水分を軽くふき取ってから、クレンジング剤を適量乾いた手に取り手のひらに伸ばします。 クレンジング剤は、力を入れず円を描くように顔全体になじませてください。
その際、小鼻やTゾーンなどの毛穴汚れが気になる部分を中心にマッサージします。毛穴が気になるからといって、強くゴシゴシこすってはいけません。
クレンジングに時間をかけると、肌に負担をかけて乾燥しやすくなります。手早く3分以内に済ませましょう。
4.洗顔
クレンジング剤が肌に残らないように、しっかりと洗い流します。その際、体温より高いお湯は必要な皮脂まで落として乾燥を招くことになるため、30~32℃程度のぬるま湯がおすすめです。
シャワーを直接顔にあてて洗い流すのは肌への刺激が強いため、両手でお湯をすくってやさしく洗い流してください。 すすぎ残しが多いフェイスラインやこめかみ、髪の生え際などは、特に丁寧に洗いしましょう。
その後、清潔なタオルをポンポンと肌にあてて、やさしく水気を取ります。
5.保湿
美顔スチーマーを使ったクレンジングの仕上げとして、保湿を忘れてはいけません。 クレンジング後の肌は毛穴が開いており、水分が蒸発して乾燥しやすい状態になっています。
肌のつっぱりを感じる人も多いでしょう。そのため、クレンジング後は速やかに化粧水などで保湿ケアを行うことが重要です。
化粧水、美容液、乳液またはクリームの順で使用して、肌を整えてうるおいを閉じ込めます。
美顔スチーマーを使う上での注意点
美顔スチーマーには、保湿やクレンジングなどの多くの効果が期待できます。 それらの効果を最大限に引き出すためには、取扱説明書に従って正しい使い方をすることが重要です。
誤った使い方は、事故や故障、肌トラブルの原因となります。 ここでは、美顔スチーマーを使う際の注意点を紹介します。
熱すぎない温度で使う
一般的に、スキンケアをする際の肌温度は、40℃前後が適しているとされています。そのため、ほとんどの美顔スチーマーのスチーム温度は、肌温度が40℃前後になるように設計されています。
温度調節機能付きのスチーマーでは、スチーム温度は2~3段階で選べるようになっています。特に、敏感肌の方は高温の設定は避けて使いましょう。
また、吹き出し口に近いスチームは非常に高温です。近すぎると火傷の危険があり、高温のスチームを浴びることでかえって肌が乾燥することもあります。
吹き出し口から適度な距離をとり、スチームが顔全体にあたるようにしましょう。
使いすぎに注意する
美顔スチーマーの使用時間と使用頻度の注意点は、以下の通りです。
- 使用時間 :スチーマーの1回あたりの使用時間は、10~15分程度が目安とされています。 毎日の長時間使用により、肌が過敏になる可能性があります。また、1日に何度も使うと、角質層を傷めて乾燥する原因にもなります。メーカーの推奨時間を守って使用することが大切です。
- 使用頻度 :スチーマーの使用頻度としては、最初のうちは肌の様子を見ながら、週2~3回程度が目安です。肌が慣れてきたら、1日1回使うようにしましょう。
肌の状態に合わせて使う
肌にトラブルがある場合に美顔スチーマーを使うと、症状を悪化させてしまうことがあります。 それ以外にも、使用を控えた方が望ましい場合もあります。
例えば、以下のような人は使用しないでください。
- 皮膚アレルギーや皮膚病、アトピー性皮膚炎の人
- 温度の感覚が自覚できない人(火傷のリスク)
- 妊娠中の人(ホルモンバランスの乱れにより肌トラブルのリスク)
- 肌に傷や湿疹、にきび、はれものなどがある人 また、敏感肌の人は、熱やスチームが刺激となり、赤みやかゆみを引き起こすことがあります。医師と相談しながら使用してください。
まとめ
今回は、美顔スチーマーについて解説しました。
- メリットは、「ディープクレンジング」、「肌が柔らかくなる」、「美容成分浸透促進」など。
- クレンジングの流れは、「メイクを落とす」→「スチーマー」→「クレンジング」→「洗顔」→「保湿」。
- 注意点は、「熱くしすぎない」、「推奨時間・頻度を守る」、「肌の状態に合わせて使う」など。