エステサロン開業やスチーマー入替が必要となった際に、業務用スチーマーを購入しなければなりません。業務用スチーマーは数万のものもありますが、ほとんど10万円以上。
高価格帯になると30.万円を超えます。それだけに、業務用スチーマー選びに悩む方も多いことでしょう。
今回は、業務用スチーマーを賢く選ぶためのポイントと、中古品のメリットや購入時の注意点についてご紹介していきたいと思います。
業務用エステスチーマーを選ぶ6つのポイント
エステサロンで欠かせない器具の一つでもある、業務用エステスチーマー。導入するにあたり、様々な機能や特徴を備えたものがたくさんあります。
価格帯も様々ですが、やはり家庭用に比べて高いため、その製品選びには慎重にならざる負えません。そこでここからは、最適な業務用エステスチーマーを選ぶための6つのポイントについて説明していきます。
①目的
業務用エステサロンを選ぶポイントとして、目的に応じて選ぶことが重要です。スチーマーといっても、機種や製品によって搭載されている機能や、能力が異なっています。
そのため、目的に応じて、機種を選ぶ必要があります。目的に応じた機種の選び方の例が次のものです。
- 毛穴ケア・・・スチームの粒子が細かいもの
- 保湿・・・スチーム量が多く、長時間使えるもの
- アロマセラピー・・・アロマオイルに対応したもの
②必要な機能
スチーマーを選ぶ上で、目的と密接な関係にあるのが機能です。目的を効率的に達成するためには、目的に応じた機能が必要不可欠です。
機種によって搭載されている機能は異なるため、確認した上での購入をしましょう。スチーマーについている機能には、次のようなものがあります。
- オゾン機能・・・殺菌・消臭機能があり、ニキビや肌荒れなどのケアに効果的
- アロマ機能・・・リラックス効果を高めたいときに効果的
- タイマー機能・・・噴射時間を設定できるため、時間を気にせず施術が可能
- 温度調節機能・・・スチーム温度を調整することで、肌の状態に応じた最適な温度を選択可能
③サイズ
スチーマーを選ぶ上で、意外と見落としがちなのがサイズです。業務用スチーマーはサイズも大きく、購入してから置き場所に困るということもあり得ます。
そのため、置き場所を考えておく必要があります。また、コンセントの位置によって置き場所が限定される場合もあるので、そこも含めて置き場所を考え、サイズを選びましょう。
購入前に、一度検討している商品の置き場所や施術のシミュレーションを行い、施術中も人の移動に支障はないかなどを考えておきましょう。
④予算
スチーマーの購入にあたり、価格も重要なポイントといえるでしょう。価格帯における主に搭載されている機能や特徴は次のものです。
- 低価格帯(3万円~10万円程度)・・・シンプルな機能のみが多く、小規模あるいは開業したばかりのサロンにおすすめ
- 中価格帯(10万円~30万円程度)・・・オゾン機能やアロマ機能など、多彩な機能を搭載したスチーマーが多く、ある程度集客のあるサロンにおすすめ
- 高価格帯(30万円~)・・・最新機能や高性能など多彩な機能を搭載しており、様々な施術にも対応しているため、高級感を重視するサロンにおすすめ
高いスチーマーほど、様々な機能が搭載されており色々な施術に対応できますが、予算の関係でここまでは手が出ないという経営者も多いのではないでしょうか。その際でも、施術内容で必要な機能のみに絞れば、価格的にも抑えられ、機能も十分なものがあるため、低価格帯でも対応が可能です。
あまり高いものにとらわれる必要はありません。
⑤ランニングコスト
「安く買えたけどランニングコストが高くて、結局もう少し高いものを買った方が長期的に見れば安かった」なんてこともあります。そのため、本体価格だけでなく、ランニングコストも考慮しておくとよいでしょう。
発生するランニングコストは、主に次のものがあります。
- 水道代・・・スチームに使用する水代
- 電気代・・・稼働するために必要な電力代
- 精製水代・・・一般的にスチームは、精製水が必要なので、稼働には精製水の購入費が必要
- その他消耗品費・・・アロマ機能付きであればアロマオイルなど、定期的に交換が必要なものの費用
⑥メンテナンス
スチーマーは、中から作られたスチームを直接顔に当てます。そのため、常に清潔な状態に保っておかなければなりません。
加えて定期的なメンテナンスも欠かせません。ここで重要なのが、メンテナンスをどの程度どんな形で行う必要があるかを確認しておくことです。
メンテナンスする時間をあまりとれないのに、メンテナンスが難しい機種を購入してしまうと負担が増えてしまいます。メンテナンスの方法も、しっかりと確認したうえで購入しましょう。
中古の業務用エステスチーマーのメリットと注意点
業務用スチーマーは、高価なものが多いため、「購入したいけど、予算内に収まらない」という方も多いのではないでしょうか?そんな場合には、中古スチーマーの購入を検討するのもよいかもしれません。
ここからは、中古スチーマーの購入のメリットと注意点を説明していきたいと思います。
メリット①新品に比べて大幅にコストを抑えられる
中古スチーマーの最大のメリットは、いいものを安くで購入できることです。業務用スチーマーは、高価なため購入は大きな負担となります。
また、限られた予算内に収めるためには、欲しい機能を諦めなければならない場合があります。そんな時、中古スチーマーであれば、新品の半額程度で購入できることも珍しくありません。
新品に比べて大幅にコストを抑えることができます。そのため、欲しい機能を搭載した高価な機種を購入できたり、浮いたお金で内装を変えたりなど、他のことに使うことが可能となるのです。
メリット②様々なメーカーやモデルから選べる
日本では、近年特にネットでのオークションやフリーマーケットが、大きく成長しており様々な商品が売買されています。当然、スチーマーにおいても様々なメーカーやモデルが出回っています。
新品では手が出せなかった憧れのメーカー、生産中止になった希少モデルなどなど、様々な製品の中から選んで購入が可能です。新品では購入できないほど高い製品を買うもよし、昔から使っているけど生産中止になったモデルを中古で購入するもよし、選択肢が膨らみます。
メリット③短納期
中古のメリットとして、納期が早いのも特徴です。新品の場合は、家庭用と違い業務用は、取り寄せとなることがほとんどです。
そのため、注文して納品までに数週間から数カ月かかることも少なくありません。それに比べ、中古に関しては迅速な配送体制を整えている専門業者も多く、購入後にすぐに発送対応してくれます。
そのため、「スチーマーが壊れてしまって、すぐに替わりのスチーマーが欲しい」という状況でも短期間で納入することが可能なのです。
注意点①状態の確認: 傷、汚れ、動作不良の確認が必要
ここからは、中古スチーマー購入時の注意点について説明していきます。まず第一に確認が必要なのは、状態の確認をしっかり行うことです。
特に売主が個人の場合は、動作不良がないかの確認を行いましょう。中古購入の際には実際に見れないことも多いため、傷や汚れについては、写真でしっかり確認する必要があります。
違う角度から見たい場合には、問い合わせにより対応してくれる場合が多いため、ぜひ問い合わせて確認しましょう。事前に確認しておかないと、納品の際にトラブルとなる場合もあるので、気になることは電話やコメント機能などを利用して確認しておくとよいでしょう。
注意点②保証期間が短い、または保証がない場合がある
中古機器に関しては、個人は特に保証がないケースがほとんどです。また、専門業者が相手であっても、保証期間は短くなっています。
保証についてもできる限り確認しておきましょう。故障の際に、かえって高くついてしまう場合もあるので注意が必要です。保証の確認内容としては次の項目を確認しておきましょう。
- 保証期間・・・保証の有効期間
- 保証範囲・・・どのような故障まで対応可能か
- 修理対応・・・故障した場合に、修理対応が可能か
注意点③古い機種は部品がない場合もある
古い機種となると、部品の生産が終了しています。その場合は、部品在庫があれば修理対応してくれますが、なければ修理ができません。
廃棄処分となってしまいます。高価であるほど、その損失は大きくなってしまうため、部品に関しての確認も非常に重要です。そのため、次のことを確認しておきましょう。
- 製造年月日・・・いつ製造されたものか
- 部品の供給・・・メーカーの部品の供給状況
- 互換性・・・他の機種の部品との互換性の有無
注意点④衛生面を確認
スチーマーは、供給タンクなどにより水分をスチーム化して、直接顔に当てる機器です。そのため、衛生状態の確認は欠かせません。持ち主がどのように使用して、保管していたかを確認しておくことが重要です。
次の点を確認しておきましょう。
- 清掃状態・・・本体やタンク、ノズルなどの汚れ等を確認
- 除菌・・・除菌しているかを確認
- 保管状態・・・保管場所やどのように保管していたかを確認
中古品を選ぶ際のポイント
前の章で説明したように、メリットも多い中古品ですが、トラブルも少なからずあるのも現状です。そのため、前の章で説明した次の4つの注意点はしっかりと確認しましょう。
注意点①状態の確認: 傷、汚れ、動作不良の確認が必要
注意点②保証期間が短い、または保証がない場合がある
注意点③古い機種は部品がない場合もある 注意点
④衛生面を確認 また、購入の際には信頼のおける相手であることを確認しましょう。
インターネット等で購入の場合には、ほとんどの場合相手の販売実績や評価がありますので、必ず確認してください。相場より安い価格帯で販売しているところ、特に個人販売には注意が必要です。
まとめ
今回この記事では、業務用スチーマーの選び方について紹介してきました。本格的な施術になればなるほど、スチーマーの価格帯は上がる傾向にあり、30万円を超えるものもあります。
そのため、機種を選ぶのにも慎重にならざる負えません。また、なかなか予算内に収まる機種が見つからない場合、中古品を検討するのもよいでしょう。
いい機種を安く買えますが、注意点もありますので、ぜひこの記事を参考にしてみてください。