エステサロン向け 業務用スチーマー導入のメリットや使い方・効果的なケア方法

エステサロン向け 業務用スチーマー導入のメリットや使い方・効果的なケア方法

エステサロンで、業務用スチーマーの導入を検討されている方におすすめの記事です。 サロン用の美容機器のひとつが、精製水を加熱して蒸気を発生させる「スチーマー」です。

肌にうるおいを与えたり皮脂汚れを浮かせて落としやすくしたりと、さまざまな効果が期待できます。 本記事では、エステサロン向けの業務用スチーマーの種類や効果、メリット・デメリット、選び方などを解説します。

業務用スチーマーの種類

業務用スチーマーは、「単体スチーマー」、「複合スチーマー」、「卓上スチーマー」の3種類に分けられます。 

  1. 単体スチーマー スチーム機能に特化した機器で、価格は1万円台からです。コンパクトかつ軽量で構造もシンプルなので、操作性は高いです。 スチームは可動式ノズルで任意の箇所に噴射することができるので、場所やスペースを問わず扱えるメリットもあります。さらに、タイマー機能や紫外線ランプによる除菌機能、空焚き防止などの安全機能が搭載されたものもあります。
  2. 複合スチーマー バキュームやスクライバー、イオン導入などのフェイシャルエステに欠かせない機能が豊富に搭載された機器です。きめ細かなスチームや勢いの強いスチームを噴射することもできるため、高い保湿効果やクレンジング効果を発揮できるのが強みです。 出力も高く機器の立ち上がりも早いので、スムーズに施術を進められます。 一方で、価格の相場は10万円台からで、機能が多くなるほど高額です。
  3. 卓上スチーマー コンパクトサイズで持ち運びしやすいスチーマーです。スペースが限られる個人・小規模なサロンに適しています。 スチーム機能は単体スチーマーと同等ですが、連続使用時間が短い点やノズルの可動域が限られる点がデメリットです。 一方で、価格は安いものも多く、家庭用スチーマーと同等の数千円から購入できる機器もあります。初めて導入する方や、コストを抑えたい方にも向いています。

業務用スチーマーのメリット・デメリット

ここでは、業務用スチーマーのメリットとデメリットを紹介します。 最大のメリットは、「顧客満足度アップ → 売上アップ」というものです。

最大のデメリットは、「導入コストもランニングコストもかかる」というものです。

メリット

メリットとしては、以下のものがあります。

  1. 顧客満足度の向上 最新機器を導入し他店にはないメニューを提案すれば、顧客の満足度アップが期待できます。エステサロンでは、何度も来店するリピーターの存在は貴重です。機器のメンテナンスも定期的に行い、集客力をアップさせましょう。
  2. 収益力の向上 最新の機器は、短い施術時間で効果が得られるものが多く、回転率を上げることができます。
  3. スタッフの技術に左右されない 機器の操作方法を覚えれば、エステティシャンの技術に左右されず、高いクオリティの施術を提供できます。

デメリット

デメリットとしては、以下のものがあります。

  1. 導入コスト・ランニングコストがかかる :新しく機器を導入する際は、まとまった額の資金が必要です。導入でどれくらいの利益が見込めるのか、導入費用の回収見込期間はどれくらいなのか、事業計画をしっかり立ててください。 また、導入後も、電気代や精製水の費用、修理代、固定資産税などが、それなりにかかることも理解しておきましょう。
  2. メンテナンスが必要 :精製水を加熱してスチームを発生させる機器なので、こまめなメンテナンスが必要です。カビや雑菌が繁殖しないように気を付けて、高温になるパーツの劣化にも注意してください。
  3. 設置場所が必要 :大型の機器では、設置スペースの確保が必要です。施術スペースを圧迫することがないか、購入前に機器のサイズを確認しておきましょう。

スチーマーの効果

フェイシャルエステの施術で最初に使用するのがスチーマーです。 チームで顔を保湿しながら、汚れやメイクを浮かせてオフします。

また、古い角質や皮膚を柔らかくしてピーリングやマッサージの施術効果を高めます。リラックス効果もあるため、大きな満足感を得ることができるのです。

ここでは、そういったスチーマーの効果について解説します。

スチーマーがもたらす美肌効果

  1. 保湿 :スチーマーには、肌の保湿をサポートする効果が期待できます。 スチームを浴びることで、乾燥した角質層が水分でうるおい、透明感のある肌を目指せます。
  2. クレンジング :肌にたっぷりの温かいスチームを浴びると、毛穴が開いて角質や皮脂などの汚れが浮き上がり落としやすくなってディープクレンジングできます。
  3. 血行促進 :スチームにより肌が温められ、血管が拡張して血行が促進される効果も見込めます。 血行が良くなると、肌細胞に栄養が行き渡りやすくなり、新陳代謝が活発になるのです。ターンオーバーが整うと、肌のトーンが明るくなったりハリが増したりする効果が期待できます。

エステサロンでのスチーマーの活用事例

スチーマーは、フェイシャルサロンの施術で最初に使われる美顔器です。衛生的な精製水を使用してスチームを発生させ、肌にうるおいを与え、皮脂汚れやメイクを浮かせて落としやすくする機能があります。

心地よいスチームが顔に当たることでリラックスにつながり、家庭用美顔器では得られない満足感が得られます。 また、施術室を快適な湿度にコントロールする際にも役立つので、フェイシャルサロンでは必ずといっていいほど導入されている機器です。

また、アロマオイルを使って香り付きのスチームを発生させる機器もあり、極上の癒し体験を提供します。

業務用スチーマーの選び方

ここでは、業務用スチーマーを選ぶ際に押さえておきたい3つのポイントを紹介します。 機種によってはかなりの高額になるため、インターネットの口コミも参考にしながら、後悔しないように時間をかけて比較・検討してください。

機能

業務用スチーマーを選ぶ上で、機能は最も重要です。 スチーマーに搭載された機能は、顧客満足度に影響し売上増にもつながります。

業務用スチーマーには、機能を1つに絞った単体型と、複数の機能が搭載された複合型があります。複合型は提供するメニューを増やせますが、機能が増えるほど価格も高くなります。

サロンのコンセプトに照らし合わせて、ターゲット層のニーズに合致した機器を選ぶとよいでしょう。 また、本格的に機器を購入する前にレンタルして、操作性や機能などを確認することもおすすめです。

価格

業務用スチーマーを購入するにあたり、価格も重要です。卓上型で数千円のものもあれば、複合型のスチーマーでは20万円を超えるものもあります。

初期費用を抑える方法としては、以下のような方法があります。

  1. 新品を分割払いで購入 :高性能な最新機器を入手できます。一定期間、毎月利子・手数料を含めた支払いが発生し、トータルでは一括購入より割高になります。
  2. 中古品を購入 :中古品は、新品に比べて安いため一括購入しやすいです。しかし、保証期間が切れているケースや、修理しようとしても部品の在庫がないケースなどもあるので、注意が必要です。また、最新機器と比べて機能がやや落ちることは避けられません。
  3. レンタル :レンタル会社が所有する機器を、一定期間借ります。初期費用を抑えられメンテナンス費用も不要です。しかし、基本的にレンタル会社の在庫から選ぶことになるため、選択肢が少ないうえに中古品が多くなります。また、長期間のレンタルになると、リースより割高になることも多いです。
  4. リース :リース会社が機器を購入し、一定期間借ります。最新機器もリース可能で、長期間ではレンタルより割安になることが多いです。しかし、原則として中途解約ができず、メンテナンス費用も負担しなければならないなどのデメリットもあります。

耐久性

業務用スチーマーは、高温になる機器のため、経年劣化が激しいパーツもあります。劣化により機器の立ち上がりが遅くなったり、ニオイが気になったりすることがあります。

製品保証が3~5年と長期に設定されている機器や、国内工場があり代替品を即日発送してくれるメーカーなどを選ぶのもおすすめです。 なお、中古品のスチーマーは、新品と比べて劣化が進んでいるため、故障しやすく修理頻度が高くなります。

保証期間が終了し、メンテナンスサポートも終了している可能性もあるため、注意が必要です。

ホームケアとサロンケアの違い

ホームケアとサロンケアは、それぞれ目的や効果、できる範囲などが異なります。自分の肌の状態や悩みに合わせて、最適なケア方法を選びましょう。

【ホームケア】

  • 手軽さ 自宅で好きな時間にケアができるため、忙しくても続けやすいのが特徴です。毎日のスキンケアを習慣化すれば、肌の健康が維持できます。
  • 経済的な負担が少ない 初期投資が必要な製品があっても、長期的にはサロンに通うよりも経済的です。安価で購入できる美容家電も多いため、コストを抑えたい人にはおすすめです。

【サロンケア】

  • プロの技術力 経験豊富で高い技術を持ったエステティシャンが、肌の状態に合わせた最適なケアを提供してくれます。また、プロの手によるマッサージは、ストレス解消やリフレッシュに役立ちます。
  • 高性能な機器 専用の高性能な機器を使用するため、即効性があり、より高度なケアが可能です。
  • 的確なアドバイス 自宅でも適切なケアを行うために、アドバイスを受けることも可能です。

自宅でのセルフケアの注意点

自宅でセルフケアを行う際は、美容効果を高め、肌トラブルを防ぐために、以下のような注意点を守ることが大切です。

【スキンケア全般の注意点 】

  1. 肌質に合った基礎化粧品を使う:まずは自分が「普通肌」・「脂性肌」・「乾燥肌」・「混合肌」など、どのような肌質なのかを知ることが重要です。 
  2. パッチテストを行う:新規購入した化粧品は、必ずパッチテストを行いましょう。
  3. オールインワン化粧品を過信しない:オールインワンは便利ですが、肌トラブルが生じた場合の原因特定が困難などの問題もあります。基礎化粧品はできるだけ別々のものを使用するのがおすすめです。
  4. 強くこすらない:肌は摩擦ダメージを受けるとバリア機能が低下して、乾燥や肌荒れの原因になります。

【スチーマーを使う際の注意点】

  1. 火傷に注意する:吹き出した瞬間のスチームは非常に高温です。噴射口から20cm以上離れ、スチームが顔全体にあたるようにしましょう。
  2. 使用後は保湿ケアを行う:使用後は肌がうるおっていますが、放置すれば肌の乾燥につながります。必ず保湿ケアを行ってください。
  3. 本体はこまめにお手入れする:本体内部がカビで汚れてしまうと、肌に悪影響を及ぼしかねません。使用ごとにお手入れを行ってください。
  4. 長時間・高頻度の使用は避ける:メーカーが推奨する時間や頻度を守らないと、肌の乾燥や肌荒れにつながります。

まとめ

今回は、業務用スチーマーについて解説しました。

  • 「単体」・「複合」・「卓上」の3種類があり、スチーム性能や機能、価格などが異なる。
  • メリットは「顧客満足度アップからの売上アップ」など、デメリットは「導入コスト・ランニングコストがかかる」など。
  • 「保湿」・「クレンジング」・「血行促進」・「リラックス」などの効果が期待できる。 ・商品選びのポイントは、「機能」・「価格」・「耐久性」など。
  • ホームケアは手軽かつ安価にでき、サロンケアはプロの技術と高性能機器で高度なケアが可能。
  • ホームケアでの注意点は、「肌質に合った化粧品を使う」・「強くこすらない」など。スチーマーを使う場合の注意点は、「使用後は保湿する」・「推奨時間・頻度を守る」など。
この記事が、皆様の業務用スチーマー選びの参考になれば幸いです。

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