業務用スチーマーは、エステサロンや美容室などで、施術を施す際に使用しているスチーマーです。家庭用のスチーマーとは仕様が異なり、高い性能を持っています。
それにより、効果も家庭用のスチーマーよりも高いものが期待できます。それでは、今回この記事では、業務用の美顔器の選び方や使うことのメリットについて、紹介していきたいと思います。
目次
業務用スチーマーと家庭用スチーマーの違い
業務用スチーマーと家庭用スチーマーの違いは、スチーマーの噴射のパワーと搭載されている機能です。 まずパワー面に関しては、業務用スチーマーは家庭用に比べ、よりパワフルなスチームを噴射することが可能です。
そのため、短時間で肌の奥深くまで、うるおいを届けることができます。 次に機能面に関して、業務用スチーマーは家庭用に比べて、多彩な機能を備えています。
スチームの温度調節など細かな調整が可能なので、肌の状況などに応じて調整することができます。
業務用スチーマーの美容効果は
業務用スチーマーの美容効果は、家庭用スチーマーに比べると格段に高いものです。スチーマーの基本的な効果には、保湿効果、毛穴ケア、血行促進効果、美容液の浸透促進、リラックス効果の5つです。
これらに加えて、業務用スチーマーにはさらに多くの機能が搭載されています。その機能の例が次のようなものです。
- オゾン発生機能 オゾンによる殺菌効果により、ニキビや肌荒れの予防に効果的
- アロマ機能 お好みのアロマオイルを使用することで、リラックス効果をさらにアップ
- 温度調節機能 スチームの温度調節ができるのため、肌の状況に応じて最適な温度を選べる
プロが教える!業務用スチーマーの選び方
業務用スチーマーは、高価なものが多く、買って合わなかったとなると、大きな痛手となります。そのため、機種の選定を行う際には、慎重になる必要があります。
そこでここからは、業務用スチーマーの選び方のポイントについて紹介していきたいと思います。
スチームの温度調整機能
選ぶ際にはスチームの温度調節を確認しておくことが重要です。例えば、敏感肌の人には低めの温度でのスチーム、毛穴の汚れが気になる方には高めの温度でのスチームでの施術を行うことで、効果的なトリートメントが可能になります。
そのため、温度調節機能は非常に重要なポイントなのですが、さらに温度調節について次の3つポイントを確認しておきましょう。
- 設定できる温度の範囲はどれくらいか
- 最小温度設定単位はどのくらいか(例:1℃単位など)
- 設定温度表示が見やすいものか
スチーム量
スチーマーを選ぶうえでスチーム量もしっかり確認しておきましょう。スチーム量が多いことで、顔全体を包み込むようにスチームを浴びることができます。
これによって、毛穴の奥深くまで行き届きやすく、毛穴の汚れを落としたり、血行促進したり、こちらの効果を短時間で行えたりすることができるようになります。スチーム量は、一般的には「ml/分」あるいは「g/分」という単位の表示です。
選ぶ際には、この単位の数字の比較も行っておくとよいでしょう。
連続使用時間
連続使用時間も重要なポイントです。お客さんが続く状態で、施術中に何度も給水が必要だと、大変ですよね?そのため、タンクに給水してから空になるまでにどれくらい使用できるのかは重要なポイントです。
タンク容量が多いと連続使用時間は長くなりますが、タンクが多き程給水量も増えるので大変になります。逆に小さいと楽に給水できますが、使用時間はみじかくなります。
そのため、使用するサロンなどのお客さんの多さや、業務用スチーマーの使用状況を考えたうえで、選ぶのがよいでしょう。
サイズと設置場所
業務用スチーマーで意外と見落としがちなのが、置き場所です。いい製品を見つけて購入したけど、いざ搬入したら「置けなかった」や「他の施術の邪魔になる」なんてこともあり得ます。というのも家庭用スチーマーに比べて、業務用スチーマーは結構大きく、場所をとるんです。
そのため、欲しい業務用スチーマーがあっても、購入前に電源の位置を考慮した置き場所や使い勝手、置いた後の動線などをシミュレーションしておくことが大事です。そうすることで、購入して設置した後もスムーズに使用することができます。
価格帯
業務用スチーマーは、数万円から帰るものから数十万円する高級機まで幅広くあります。その違いとして、次のような点が挙げられます。
- オゾン発生機能や、アロマ機能など、機能が多くなればなるほど高価になりやすい
- スチーム量や温度調節機能など、性能が高いほど高価になりやすい
- おしゃれなデザインや高級感のある材料を使っているものは高価になりやすい 以上のものが高級品として販売されやすいものではありますが、価格がすべてではありません。安くてもいいものはたくさんあります。そのため、価格に関してはそれほどとらわれすぎずに、予算とサロンなどのニーズや目的に合ったものを選ぶとよいでしょう。
業務用スチーマーの使い方と注意点
業務用スチーマーの効果を発揮させるためには、正しく使うことが必要不可欠です。まずは基本的な使い方を理解しましょう。
基本的な使い方は次の順番です。
- 準備 水道水を入れるとカルキがつまりの原因となるため、取扱説明書に沿って水道水が使用できない場合には、使用しないようにしましょう。
- 電源を入れる 電源を入れてスチームが出るまで待ちます。出始めたら顔から20~30センチ程度の間隔より近づけないようにしましょう。スチームを充てる時間は5~10分か目安です。
- 終了 使用後は電源を切って、スチーマーを冷まします。 使用方法は非常に簡単ですが、顔との距離が近すぎたり、スチームを長時間浴びすぎたりすると、火傷したり、返って皮膚の状態を悪くする場合があるので注意が必要です。
業務用スチーマーを使った美容ケア
基本的な使い方と注意点を理解したら、いよいよ実践編です。ただスチームを当てるだけでなく、ちょっとした手間暇を加えることで、美しさに磨きをかけてくれます。
そこで、ここからは、業務用スチーマーを使った美容ケアについて紹介していきたいと思います。
スチームクレンジングでメイク汚れを徹底除去
クレンジングの前にスチーマーを使うと、メイク汚れがきれいに落ちます。これを、スチームクレンジングといいます。
普段のクレンジングでは、毛穴の奥の汚れや頑固な汚れも、スチーマーを使えば、ゴシゴシと肌をこすることなくきれいに取れます。 スチームクレンジングの手順は次の流れです。
- メイク落とし:専用のリムーバーを使って落ちる分のメイクを落とす
- スチーム:顔全体にスチームを5分ほど当てる
- クレンジング:スチーム後すぐに、クレンジング罪で顔をやさしくマッサージするように洗う
- 洗顔:ぬるま湯で、クレンジング剤を洗い流す
- 保湿:洗顔後は、化粧水や乳液で、保湿ケアを行う
パックとの併用で美容効果UP
スチーマーとパックの相性は抜群。相乗効果で美肌を目指せる組み合わせです。
併用する方法は、洗顔後に、スチーマーで肌を温めてからパックをします。温かいスチームで毛穴が開き、さらに肌が柔らかくなることで、パックの美容成分がいつも以上に肌の奥まで浸透してくれます。
このため、美容効果をUPさせてくれます。他にもパック併用の効果は、保湿力のUP、リフトアップ、リラックスなど、様々な効果をもたらしてくれ、まさに相乗効果を発揮してくれるのです。
アロマオイルでリラックス効果を高める
アロマ機能搭載スチーマーに、アロマオイルをプラスすることで、温かいやさしいスチームに、香りがプラスされます。それにより、至福の癒しタイムへといざなってくれるのです。
また、アロマオイルは、リラックス効果だけではありません。種類によっては別の効果も期待できます。
種類と効果の組み合わせの一例が次の組み合わせです。
- リラックス効果:ラベンダーやカモミールなど
- 美肌効果:ローズやゼラニウムなど
- リフレッシュ効果:レモンやペパーミントなど
業務用スチーマー導入のメリット・デメリット
サロンに最新の業務用スチーマーを導入したいけど、高額なだけになかなか踏み切れないという方もいることでしょう。そこで、導入することのメリットとデメリットを紹介していきます。導入するかの判断材料にしてください。メリット
業務用スチーマー導入のメリットは、主に次の3つです。
- 集客力UP ・きめ細かいスチームが肌の奥深くまで行き届くため、お客様の満足度がアップ。 ・他のサロンとの差別化につながり、集客UPにつながる。
- 売上UP ・パワフルなスチームにより、短時間で効果を出せ、回転率UP。 ・新メニューを増設することにより、単価UPが見込める。
- 従業員のモチベーションUP・新しい機器の導入は従業員のモチベーションUPにつながる。 ・最新機器の導入で、従業員の作業負担を軽減できる。
デメリット
続いてデメリットです。デメリットとしては、主に次の3つです。
- 導入コスト 家庭用に比べて高価なため、導入の際は計画的な購入を検討することが必要。
- メンテナンス スチーマーは、補充した水より蒸気を発生させて、顔に浴びるため、定期的なメンテナンスが必要。カビなどには特に注意が必要。
- ランニングコスト 家庭用に比べて、水道代や電気代がかかるため、ランニングコストを考慮する必要がある。
まとめ
今回は業務用スチーマーについて、紹介してきました。家庭用に比べて非常にパワフルで、多彩な機能を持っているため、お客様の肌の状態に応じた細やかな調整と短時間での効果発揮が可能となります。
そのため、美容ケア自体の質も上がり集客UPや従業員の負担軽減も可能になるのです。しかし、やはり導入費とメンテナンスの壁もありますので、自分のサロンにどれほどの機能と容量が必要なのかを、熟慮したうえでの購入をおすすめします。
料金だけでなく、今回紹介した、温度調節の範囲やスチーム量などもしっかり確認したうえで購入しましょう。