フェイススチーマーを使えば、肌に潤いを与えられ、自宅エステ体験ができます。
スチーマーには、肌の保湿をはじめさまざまな美容効果が期待できます。
それらの効果を最大限に享受するためにも、適切な使用方法と自身に最適な商品の選択が重要です。
この記事では、スチーマーの効果や効果的な使い方、商品選びのポイントについて詳しく解説します。
スチーマーに興味があって、その使い方や選び方を知りたい方におすすめの内容です。
フェイススチーマーとは
「フェイススチーマー」とは、顔やデコルテにスチーム(蒸気)をあててケアをする美顔器の一種です。 スチーマーを使うことで、スキンケアに適した40℃近くまで肌温度を上げたり、毛穴を開かせたり、肌を柔らかくしたりすることができます。
肌に直接接触させずに使用することから、美顔器の中でも刺激が少なく、初心者でも使いやすいのが特徴です。 温かいスチームを浴びることで、保湿や毛穴ケアなどさまざまな効果が期待できます。
また、小じわやたるみ、くすみなどの肌悩みの最大の原因は乾燥とされているため、スチーマーを使用することでそれらの予防にもつながります。
時間的・経済的な理由から、エステになかなか行けないという方でも、自宅で気軽にフェイスケアができるのです。
フェイススチーマーの効果
フェイススチーマーを使用することで、美容にうれしいさまざまな効果が期待できます。 例えば、「保湿」・「クレンジング」・「リラックス」などです。
ここでは、スチーマーによるそれら3つの効果について詳しく紹介します。
肌の透明感をアップさせる
フェイススチーマーを使うと、肌への潤いをサポートする効果が期待できます。
スチームを浴びることで、乾燥した角質層が水分で潤い、透明感のある肌を目指せます。
肌が潤って柔らかくなると、その後に使用する化粧水などの保湿・美容成分が、角質層まで浸透しやすくなることも大きなメリットです。 なお、スチーマーの使用後に肌をそのまま放置すると、水分が蒸発し乾燥してしまいます。
化粧水や乳液、クリームなどで潤いを閉じ込めてください。
クレンジング時に汚れを落としやすくする
毛穴に入り込んだ皮脂や古い角質、メイクなどの汚れは、通常の洗顔だけでは落としにくいです。 クレンジング前に肌にたっぷりの温かいスチームを浴びると、毛穴が開くことで汚れが浮き上がって落としやすくなり、「ディープクレンジング」できます。
また、肌を強くこすらずに済むので、摩擦による肌ダメージを軽減できることもメリットです。 毛穴の汚れはザラつきやくすみの原因なので、フェイススチーマーを使ってしっかり汚れを落とすことで肌を健やかに保てます。
心地よいスチームでリラックスできる
温かいスチームで包み込まれると、心地よくリラックスした気分になります。
仕事や家事で忙しく過ごした一日の終わりにフェイススチーマーを使えば、ゆっくりくつろぎながら肌ケアができます。
また、リラックスすることで、副交感神経の働きが優位になり、睡眠の質も良くなるため、肌の調子が整うこともメリットです。 近年は、アロマ機能が搭載されたスチーマーも人気です。
温かいスチームを浴びてスキンケアをしながら、香りで癒される効果も期待できます。
フェイスチーマーの効果的な使い方
フェイススチーマーには、前述のようにさまざまな効果があります。 それらの効果を最大限に引き出すためには、効果的なタイミングで適切に使用することが重要です。 ここでは、スチーマーの効果的な使い方を紹介します。
お風呂上りの保湿ケアに
お風呂上りは、皮膚の温度が下がるときに肌の水分が奪われて乾燥しやすいです。
そのため、なるべく時間を置かずに保湿ケアをすることが大切です。
以下の順番でフェイススチーマーを使用すると、肌の水分蒸発を防げます。
① お風呂から上がったら、スチーマーをあてる。
② 「化粧水」→「美容液」→「乳液またはクリーム」で保湿する。
また、お風呂上りなどに、フェイスマスクやパックをしながらスチームをあてると、それらに含まれる美容成分が肌の奥まで浸透しやすくなりおすすめです。
お風呂上りに温かいスチームを浴びることで、保湿ができるだけでなく、リラックス効果も期待でき快眠につながります。
メイク前に化粧乗りをよくする
化粧乗りが悪くなる原因は、肌の乾燥にあるとされています。 そのため、温かいスチームを浴びて肌に潤いを与えてからメイクをすると、肌がふっくらしてキメが整い、化粧乗りがよくなります。
朝のメイク前のルーティンに、フェイススチーマーを追加するのがおすすめです。
以下の順番でスチーマーを使用します。
① 洗顔をする。
② スチーマーをあてる。
③ 「化粧水」→「美容液」→「乳液またはクリーム」で保湿する。
④ 通常通りにメイクをする。
メイク後にクレンジング力をアップさせる
フェイススチーマーを使うと、毛穴の奥のメイクなどの汚れまで落とす「ディープクレンジング」が可能です。 以下の順番でスチーマーを使用します。
① アイメイクやリップなどの落ちにくいポイントメイクを、リムーバーで落とす。
② スチームを顔全体にあてて毛穴を開き、汚れをしっかり浮き上がらせる。
③ クレンジング剤は、力を入れず円を描くように顔全体になじませ、小鼻やTゾーンなどの毛穴汚れが気になる部分を中心にマッサージする。
④ 30~32℃程度のぬるま湯でしっかりと洗い流す。
⑤ 「化粧水」→「美容液」→「乳液またはクリーム」で保湿する。
フェイススチーマーの選び方のポイント5選
フェイススチーマーの効果や効果的な使い方については、理解していただけたと思います。 スチーマーのさまざまな効果を最大限に引き出すには、商品選びも重要です。
このセクションでは、数あるアイテムの中からご自身に最適な商品を選ぶためのポイントを5つ紹介します。
目的に合ったものを選ぶ
自分の肌悩みに合った商品を選ぶことが重要です。
まずは、自分にはどのような悩みがあってスチーマーを使いたいのかを考えてください。
「乾燥肌」で悩んでいて保湿がしたいのか、「毛穴の黒ずみ」が気になるので毛穴ケアをしたいのか。 この使用目的が明確でないと、無駄に機能が多いものを買って使いこなせなかったり、逆に欲しい機能が付いていなかったりと、後悔することになります。 スチーマーの中でも、多機能タイプはさまざまなケアができますが、「その機能は本当に必要か?」と自問してください。
自分の目的(悩み)に合った機能が付いていて、オーバースペックでない商品を見極めましょう。
スチーム量や噴出口をチェック
スチーマーの給水タンクの容量により、スチームの量や噴出時間が異なります。
スチームをたっぷり浴びたい場合は、タンク容量ができるだけ大きいものがおすすめです。
長時間使用できて、スチームも大量に噴出可能です。
また、スチーム噴出口の数によっても、スチームの量や届く範囲が異なります。
噴出口が1つのタイプは、特定の部位を集中的にケアしたい方におすすめです。
顔全体にスチームをあてやすいように、噴出口の角度を調整できる商品もあります。
噴出口が2つのタイプは、顔全体に大量のスチームを効率よくあてられることが特徴です。顔だけでなくデコルテや髪にまでスチームをあてられます。
ただし、このタイプは数万円の高価格帯の商品に多いため、予算や他の機能なども考えて、購入を検討してください。
搭載機能をチェック
スチーマーにはさまざまな機能の付いた商品があり、機能が多いほど価格は高くなります。肌悩みの内容や予算なども踏まえ、よく検討してから購入しましょう。
ここでは、2つの機能を紹介します。
① ナノスチーム 近年は、ナノサイズのスチームを発生させる商品が増えています。「1ナノメートル」は「1メートルの10億分の1」で、非常に小さなサイズです。
角質層の奥深くまで浸透しやすく、高い保湿効果をもたらします。
② 冷ミスト・化粧水ミスト 温スチームだけでなく、冷ミストや化粧水ミストが出せる商品もあります。 冷ミストに期待されるのは、温スチーム後のクールダウンによる肌の引き締め効果です。 化粧水ミストに期待されるのは、肌への化粧水の浸透作用です。化粧水を毛穴より小さいサイズにミスト化することで、成分が角質層の全体に行き渡りやすくなります。
使い勝手をチェック
スチーマーの使い勝手が良いかどうかも、商品選びでは重要なポイントです。
スチーマーを購入しても、「最初に数回使っただけで、面倒で使わなくなった」という人は多いです。
理由は、大きすぎて出し入れや持ち運びしにくい、精製水しか使えない、ボタン操作がわかりにくい、掃除が大変などです。
コンパクトタイプのスチーマーは、「ボタン一つでスチームが出る」といった操作が簡単なものが多いです。
ただし、スチームの種類は温スチームのみとなります。細かい機能にこだわらず、温かいスチームを浴びたい方におすすめです。
お手入れ方法をチェック
スチーマーは水を使用するため、お手入れのしやすさにも注目してください。
基本的に、使用するたびにお手入れが必要です。
使用後にそのまま放置しておくと、本体内部に繁殖したカビや雑菌を含むスチームを浴びて、肌トラブルを引き起こす可能性があります。
給水タンクを取り外せるタイプが、掃除しやすいためおすすめです。
スチーマーを使った後は、タンクに残った水を捨て、水洗いをしてからよく乾燥させます。 基本的に商品ごとにお手入れ方法は異なるため、取扱説明書やメーカーのホームページもチェックしましょう。
まとめ
今回は、フェイススチーマーについて、効果・使い方・選び方を紹介しました。
・効果は、「保湿」、「クレンジング」、「リラックス」。
・最適な使用タイミングは、「お風呂上り」、「朝のメイク前」、「夜のクレンジング時」。
・商品選びのポイントは、「使用目的」、「スチーム量」、「機能」、「使い勝手」、「お手入れ方法」。
最適なスチーマーを選んで適切に使用し、健やかで美しい肌を目指しましょう。