Bitcasaの容量無制限プランを我慢出来ずに解約した

Bitcasaの永年容量無制限プランに加入していたのだけども、解約した。

Bitcasaとは

容量無制限という売りで突如現れたクラウドストレージサービス。確か日本では2013年の頭あたりに話題になって一気にユーザーが増えた印象。ファイルをローカルに同期するDropboxとも全てのファイルをリモートから都度持ってくるNASとも違い、Bitcasaは賢くキャッシュを管理し、欲しいファイルをストレスフリーに取り出せるような魔法のストレージといったコンセプトで、デモンストレーションではマウントしたBitcasa内の動画ファイルをあたかもローカルのファイルかのように再生し、シークし、オンラインストレージらしからぬ快適さで読み込んでいたのが記憶に残っている。しかも容量無制限ときた。そりゃもう、契約するしかない。そうやって僕は月10ドルプランを僕は契約した。

容量無制限プランは終わった

Bitcasaは、当初は容量無制限だった。当初は。CEOが変わって方針が変わっただのなんだので、途中から容量無制限では無くなった。ただし、容量無制限取り下げ以前から有料プランに加入していたユーザーは引き続き容量無制限で利用できるという事だったのでひとまず既存ユーザーとしては胸を撫で下ろした。しかしBitcasaは従来の容量無制限プランと同じ価格で1TBのストレージを提供し、無制限プランは月1.2万円という全く魅力のかけらもないただのクラウドストレージサービスのうちのひとつになってしまった。

価格面のアドバンテージを除けば良い所は何もない

Bitcasaのモバイルアプリはゴミだった。毎日のように再ログインさせられたし、カメラロールのアップロードも不安定だった。ロードも非常に遅く、快適な動画ストリーミングは結局解約を決意するまで実現する事は無かった。ストレスしかたまらなかった。Webからも再生できたが、Webから快適に再生する事は出来なかった。メディアサーバーとしての適性は壊滅的に皆無だった。Mac版のクライアントもFinderを巻き込んで死ぬゴミだった。容量が無制限という事以外に、何も良い事は無かった。

旧プランユーザーは虐げられた

MacのクライアントもWebからもモバイルからも不安定というならば、Linuxから使って写真やらのデータを自動で他のクラウドサービスから転送してアーカイブする用途に使おうと思った。これなら人間が直接触らないのでストレスは無いし、遅い転送速度をマシンがひたすらこなしてくれる。Bitcasaはベータ版としてLinuxのクライアントを提供していたのだ。

そこで早速さくらのVPSにBitcasaをインストールして接続を試みると、エラーが返ってきた。どうも、旧プラン、つまり月10ドルで無制限の容量を我が物にしているユーザーは、Linux版のクライアントは利用できないというのだ。「旧プランは一応残すけど、新サービスは提供しないよ。使いたければコスパの悪い新プランに移行してね。」という事だった。ふざけるなBitcasa。どのOSにも出来損ないのクライアントしか提供していないくせに。ケータイキャリアみたいなことをしやがって。

まぁ、月10ドルで容量無制限を提供しているので、Linuxのクライアントを悪用されると困るんだろう。下手したら間貸しとか出来ちゃうし。まぁそれを言うとMac版のクライアントでもOS X Server、Windows版のクライアントでもWindows Serverが出来ちゃうんだけど、Linuxを殺しておけば安いVPSで変に悪用される事もないという判断だろう。酷い話だ。

悪あがきにMacのTimemachineのバックアップ先をBitcasaにするやらバカな事をしたけども、結局転送速度のパフォーマンス不足でバックアップがまともに取れない事が分かった。役に立たない。

そして僕は解約した

bye-bye-bitcasa

よくここまで我慢したと思うけど、1年ほど使ったBitcasaを今月分で解約した。遅い転送速度もクライアントも改善しなかった。月10ドルで無限のストレージとは、良い夢を見させてもらった。現実のクラウドストレージなんて採算を取ろうとしたら現時点ではこんなもんなんだろう。見切りをつけるには良いタイミングだったと思う。

結論、大容量のクラウドストレージが欲しければ、そういう機能の付いたNASを買って自宅に置けば良い。一年前の自分に教えてあげたいもんだ。