家族LINEがWeChatに移行した

先日中国現地からLINEが遮断された。いわゆる「家族LINE」で連絡を取っている我が家なので、これは困る。というわけでWeChatに移行した。

WeChatは中国で主流のインスタントメッセンジャー。微信という字を書く。ユーザー数は4億を突破していて、規模で言うとLINEの数倍。まぁ、中国の人口を考えたらLINEは大健闘しているのかもしれないが。

僕の家族は親の転勤のため上海で生活しているので、LINEが遮断されてしまうと連絡が取れない。まぁ一応親のSIMフリーiPhoneはドコモメールの送受信が出来るように設定はしているが、今更メールに戻るのもなんだかなぁと思うし、それは最終手段だ。

中国のLINE遮断騒動に至った揉め事の真相は知ったことではないけど、LINEで連絡が取れないのは困る。というわけで、家族全員WeChatをインストールするという解決策に至った。提案したのは自分ではなく、中国現地で便利だからとWeChatを勧めてきた母親で、僕自身はこの時初めてWeChatに登録した。

中国の政治的事情で一企業のWebサービスが遮断されてしまおうと全く知ったことではないと他人事に思っていたが、いざこうやって我が身に実害を被ると面倒臭いことこの上ない。一民間企業が連絡インフラを握るようになった今の時代は厄介すぎる。

インスタントメッセンジャーも電子メールのような標準規格のもと、好きなクライアントで送受信できるような世界になっていたらこのような問題は発生しなかっただろう。もちろん今の利権まみれのインスタントメッセンジャー戦国時代にならなければ生まれなかったコンテンツもある。それはスタンプだ。

LINEなんて絶対使わないと言っていた知り合いのアニメオタクは、ラブライブ!スタンプが配信された途端にGoogle HangoutからLINEに浮気した。それくらいスタンプは強力なコンテンツだ。そもそもアニメなんて利権のかたまりだし、利権戦争の武器としては相性が良いのは当然だ。

初音ミクも、けいおん!も、魔法少女まどか☆マギカも、ラブライブ!も、涼宮ハルヒの憂鬱も、LINEに飼われるオタクの餌になってしまった。

もちろんこれらのスタンプはWeChatでは使えない。ドラえもんスタンプがあることには驚いたが、基本的にWeChatのスタンプは知らないキャラクターばかりだ。それでも、中国に遮断されたLINEは使えなくなってしまったのでWeChatを使うしかない。

利権まみれの戦国時代だからこそ好きなアニメのスタンプが使えるのは嬉しい事だけど、好きなアニメのスタンプが使えるからだとか、中国に遮断されていないからといったサービスの本質に全く関係ないところで連絡手段を選ぶ時代になったのは、技術革新が置いてきぼりにされてしまうのではないかという点が心配でならない。