音ゲーを装ったスクフェスのラブライブ沼について考える

ラブライブ!スクールアイドルフェスティバル、通称「スクフェス」について考える。

スクフェスとは

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1期、2期とのアニメの放送が終わり、映画化も発表された「ラブライブ!」。そのスマートフォン向けのゲームがスクールアイドルフェスティバル、通称「スクフェス」だ。電車の中でプレイしている人もちらほら見かけるので、アニメは見ていないけどゲームはやっているという人も少なくないかもしれない。

かくいう僕もスクフェスからラブライブに入った身で、アニメより先にゲームをやっている。ましてやライブなんて行った事無いにわかなのだけども、この「スクフェス」は結構な沼だと思った。

リズムゲームを装ったソーシャルゲーム

まずゲームシステムなのだけども、リズムゲームを装っているが、実質的なソーシャルゲーム的な課金沼になっている。Jubeat plusなどの典型的なモバイル端末向けの音ゲーと違い、時間経過で回復する「LP」というものがある。このLPが回復しないと楽曲をプレイできない。LPを回復させるには時間経過を待つか、課金もしくはゲーム内で手に入る「ラブカストーン」を消費する必要がある。

ゲーム内の課金アイテムはこの「ラブカストーン」だけで、課金システムとしては一見良心的だ。ユーザーはラブカストーンを消費する事でLPを回復して連続してゲームを楽しんだり、新たなアイドルを勧誘して自分の9人のアイドルユニットを強化する事ができる。アイドルにはノーマル、レア、スーパーレア(SR)、ウルトラレア(UR)があり、SRとURはラブカストーンを消費しないと入手できない。

音ゲーではない

リズムゲームを装ったソーシャルゲームと言えるもう一つの理由は、このゲームは別に音ゲーのように上手ければ上手い程高いスコアでライバルに差をつけられるわけではない。いかに自分の9人のユニットをレアで高性能なメンバーで埋めるかで勝負が決まる。いくらパーフェクトなタイミングでフルコンボを決めようと、相手がURだらけでは勝負にならない。論外だ。

スコアマッチ沼

また、定期的にスコアマッチというイベントが行われる。これがまた、沼だ。他の3人のプレイヤーと合計4人で同じ楽曲をプレイし、順位とスコアによってポイントが貰え、期間中に獲得したポイントに応じての報酬、期間中に到達したプレイヤーランキングの順位に応じた報酬が貰える。どちらもある程度の所までいくとイベントの看板アイドルのレアカードが手に入る。

イベント期間中に毎日回復するLPをキッチリ消費してイベントに打ち込むとギリギリ1枚手に入る。つまり、毎日ゲームに張り付いて定期的にアプリを起動し、LPを消化していくとイベント期間終了時に1枚貰えるぐらいの憎い報酬設定になっている。無課金の場合、イベント期間中は日中もずっとLPを気にして生活する事を強いられる。沼だ

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2枚目が欲しいとなると、課金が必要だ。通称「2枚取り」と言われている。ユーザー同士のランキングのため、ラブカストーンをある程度課金してLPを回復しつつ、そこそこやり込まなければいけない。沼だ

3枚取りをしたい場合、イベント上位に食い込む必要がある。イベントランキング上位報酬が2枚となっているからだ。スクフェスのレアカードは、武器を合成するかのように2枚同じ種類を集めて「特別練習」する事によって「覚醒」させて強化できる。この時に絵柄が変わる。つまり、覚醒前と覚醒後の両方の絵柄を手元に残したい場合、特別練習する2枚と保管用の1枚が必要になる。つまり3枚取りして金と時間を注ぎ込む必要がある。沼だ

ラブライブ!楽曲の沼

スクフェスを繰り返しプレイしていると、嫌でもラブライブ!の音楽が耳に残ってしまう。となると、これをプレイしていない間も聴きたくなる人も多いと思う。

実はこれは数字に出ている。スクフェスでイベント楽曲として取り上げられた曲は、期間中にiTunes Music Storeでの売り上げランキング上位に出てくる。僕の知る限り、この現象はイベントの度に毎回発生している。イベント楽曲は主に注目度が低いカップリング曲が使われる事が多いが、イベント期間中はカップリング曲の方が売り上げランキングで上位に食い込む。楽曲がバラ売りされているオンライン販売ならではの現象だ。ゲーム内課金にとどまらず、楽曲販売にも課金してしまう。沼だ

音ゲーとしての快感があるからタチが悪い

「音ゲーを装ったソシャゲ」と言い捨てるのは簡単だが、いくら音ゲーとしてアンフェアでも、時間経過によるポイント回復システムを組み込んだソーシャルゲーム全開なシステムだとしても、ノート(音符)を叩くという音ゲーらしい快感があるから厄介だ。タイミングが合っているとタンバリンの効果音が気持ちよく鳴る。これがプレイヤーにとっては快感だ。金と時間を浪費する作業ゲーをやっているのにも関わらず、音ゲーとしての気持ちよさがそういった思考を麻痺させてプレイを継続させる。全く厄介だ。

KLabを倒産の危機から救ったゲームというだけあって、プレイヤーが金をつぎ込む流れが良く出来ている。可愛いアイドルの女の子の絵を手に入れるために金も時間も犠牲にしてやり込んでしまう。ただの絵のデータだと分かっていても、音ゲーがその思考を麻痺させる。憎いぐらい良くできている。

今回のイベントは東條希、通称のんたんがとても可愛いのでうっかり3枚取りに走りそうになった。危なかった。冷静にiTunes Music Storeで発売されたばかりの挿入歌「Happy maker!」を購入して心を落ち着かせた。全く危ないところだった。